2010年12月15日水曜日

2011年冬アニメ

フラクタル
放浪息子
IS
魔法少女まどか★マギカ
放課後のプレアデス
夢喰いメリー

ひとまずこんなところか。あまり期待できるものなし。

2010年12月7日火曜日

南極料理人

楽しかった。堺雅人は素敵です。極限環境があぶり出す人間模様というところなんだけど、コミカルに、答え出さず、説教臭くなく、最後まで良心的だったいろんな意味で。
なぜか妻は堺と私を重ねて、から揚げは二度揚げないと胃にもたれるとか言ったら、料理なんか作らない!とか言ってた。

2010年11月18日木曜日

劇場版交響詩詩篇エウレカセブン

これって、、、
技術はあっても脚本が徹底してダメ。テレビ版の再構成したかったのはわかった。でもさ、ダメでしょ。あれならテレビのほうがよかった。嫌な感じはあったのだけど。残念。

2010年11月4日木曜日

機動戦士ガンダム 0083 スターダストメモリー

守備範囲を何となくファーストからゼータくらいまで、行っても逆襲のシァアまでだな、と自認している人間にとって、ずっと空白となっていた作品。一年戦争からゼータまでを繋ぐ期間、ティターンズ誕生の瞬間を描いたものだったのね。
何故男は戦うの?そこまで?という台詞は、筋肉系を夢見る男がが考える可愛い女の常套句なんだが、これは一体どこから生まれたのだろうか。事実?じゃないよね。男には男の世界があるのさ(そしてそれは戦う世界だ)、と言いたいけど言えない戦えない男が、やっぱり戦うよりモテたい。自分はあんまり戦えないけど、モテつつ戦う主人公(そして自分)に向かって、何故男は戦うの?と涙ながらに叫んで欲しい。戦う男(オレ)の、モテの象徴として。と、戦えなくてモテない男がアニメ作ったり消費したりしてるのが気持ち悪い。それじゃ同性愛くらいまでは踏み込めよ、と武士道は言うのだけど、まったくその通りと思う。

牙狼〈GARO〉〜RED REQUIEM〜

深夜のテレビシリーズから四年。なんと映画になるとは思わなかった。誰が見るの?誰がお金出したの?と不思議でならない。が、私もワクワクして見に行ってしまった。気持ちは「また雨宮監督がなんかやらかした!」というもの。でも見世物興行としては、このきっかけだけで十分。インターネットがこれだけ発達したのに、期待感だけで見に行けて、なんだか満足出来る数少ない監督。この監督と、この監督が使うスタッフにはお金を落としたい!とつくづく思う。日本の職人さんに愛を。
で、肝心の中身だが、ほとんどこれまでで言い尽くした。日本の映像会、得に特撮業界に占めるこの人の位置は大きいな、という感想。あと差分としては二つ。この人舞台、舞踏好きね。その辺塚本監督と共通するものがある。世代も同じかしら。それから、女の子が可愛くてよかった。得にゴスロリの松山メアリ。でもあの衣装と化粧が違うと、全然可愛くない。これはとても残念。

2010年10月18日月曜日

【アイデア】美術関係のTシャツについて

美術関係のTシャツを買う時にいつも躊躇するのが
「これ高いけど、2,3度洗ったらデロデロにならない?」ということ。
Tシャツそのものの品質を、もっと訴えたほうがいい。
なんか、社会貢献っぽい芸術は、当然のことながらオーガニックで作るべき。
で、最近は西友でさえ、サスティナビリティの一環としてオーガニックコットン使っているのだし
適当にタイアップすれば、かなり面白いものができるのに。

そういえばユニクロのTシャツの品質もどうなのかしら。
やっぱり不安で買ってない。

【アイデア】美術切手

切手って、自分で作れるのね。
美術館のステッカーとか、切手にしてしまってもいいのに。
レターセットがあるんなら、切手セットがあってもいい。
これ、意外に盲点かも。
切手博物館に行って思った。

喰霊 -零-

暴力とかわいい女の子が描ければそれでよいという感じかな。
アクション、という割にはアクションそんなにすごくなかった。
映像の品質はかなり良い。技術は優れている。
あとは何を描くか。
最近、こういうものが多い気がする。
若者が消費するには良いものなのかな。
原作はもう完結しているらしいから、今度マンガ喫茶でチェックしてみよう。

2010年10月14日木曜日

大魔神カノン

結論出さずに安易にも走らず、日々の精進があるだけで、つらいけど選択したんだから前向きにやろうよ。というのはこの脚本家のいつものこと。ただ、テーマの出し方がストレートなので、そのままだと青臭いことになってしまう。今回はとにかく渡辺いっけいだったかなと思う。この人が、寓話とか、端から逃げを打った脚本に、血を通わせた。優秀なプレーヤーは、一人で現場を変えるという好例。それにしても、わかりあうことが難しい殺人鬼との非暴力的な宥和を、何十年かけてもいいから一人でやってね。たまに歌うたうからさ。というのはさすがに大魔神がかわいそう。

セキレイ2

むしろ淡々と特別なことを起こさず、ジャンプ的な奇跡も起こさず、全体像も見えず、次に続く、というのは、意外と日本的なのか。と、浮世床を読みながら思ったりする。あれだけたくさん女の子が居て、一人もヒットする子がいないのは、なんだか薄いからだよな、とは思うけど、続きあれば見るかなあ、とも思う。

ストライクウィッチーズ2

シーズン1の時みたいな意外としっかり物語作ってる感は無し。とにかくかわいい女の子があればいいという作り。意外なのは、これで本当に終わりにしたらしいこと。人気あったみたいなのに。妻は元気で屈託ない女の子が頑張ってると、お気に入りでした。余談だが、キャラクターズCDでお約束というやつ。声優さんは、ああいう性的な演技にこだわりないのね。まあ、ダメな人も居るか。なんか普通の女優みたいにいろいろあるんだろうな。

2010年10月6日水曜日

スクライド

若い頃に見ると、いろいろ残りそう。結構バカ系戦闘エンターテイメントなんだけど、無理矢理そこへ引きずり込んだ感があって、かえってそこに大人を感じる。たてつけにセンスあるのね。殴るのは三発限定とか、最初に限界を設定したり。あと、主人公は野蛮で悪そうな感じで、これは最後まで徹底、とか。やり抜けるということが素晴らしい。主人公もそうだけど、監督もそういう感じなんだな。この作りは。

2010年10月4日月曜日

世紀末オカルト学園

やりました。やり切りました。とにかくそういう後味が残る、数日経っても心が潤う感動的な作品。こういうのがあるなら、まだアニメ見続けてもいいか、と思う。
連続アニメって必ずサービス回というか、どうでも良さそうなエピソード回があって、だから映画のほうが作品としての完成度が高いと考えがちなんだけど、このアニメのラストには、この時間の積み重ねが必要。これは連続アニメでしか伝わらない。描ききれてないところ、主人公たちが自分の殻を破り、最終的に自分自身を再定義するに至るいきさつなんか、荒いとも思われるが、いいでしょう。伝わった。よね。

2010年9月19日日曜日

ふしぎの海のナディア

ガイナックスが一般的な認知と資金を獲得して
エヴァへなだれ込むきっかけになった作品、と、なんとなく理解していて
いつか見なければと思っていたので見た。ようやく。

音楽とかデザインとか、そのままのスタッフなのね。たぶん。
エヴァ、グレンラガンと、確かにその後のガイナックス作品に出てくる要素が多い。

で、そうなんだけど、話題になる割には「名作」とは言われない理由もわかった。

ナディアに、肝心のヒロインに魅力がない。徹底して無い。
あと、ヒーローであるジャン、ヒロインであるナディアがほとんど何の活躍もしない。
ただわめいて、死ぬだけ。

これをリアリティといいたいのだろうか。庵野さんは。
この人は、エヴァも「彼氏彼女」なんかもそうだけど、
少女漫画が好きだとか言って、少女の気持ちわかります風に、少女の葛藤描くのね。
でもどうなのよ。実際は。
男が少女漫画通してデバガメして、それでわかった気になるほど
女の子は弱くもないし。「内実は弱いのよ。わかってよ。」なんて男経由ですり寄られても困る。
そりゃ、男も女もダメだけど、だけどそんなにダメじゃないってところで生きてるんじゃないの?
そっちがむしろリアリティってもんじゃないの?

ダメな少年がダメさ全開のまま変な才能開花させちゃって
恋人とか殺しながら戦争やっちゃいましたっていうのがガンダムではあるんだろうから、
それじゃ、ダメなヒロインがダメなまま結果的には地球を救う傍観者となりました
という物語があってもいいじゃないの。ということなのかしら。

それなら、いまさらそんなもの見せられても、とも思うし、
そういうことなら、せめてガンダムなみの疾走感あってもよかったじゃない。とも思う。
第一話のナディアの走りっぷりは、よかったのだから。

2010年秋アニメチェックリスト

アイアンマン?
薄桜鬼(1期2話で挫折。どうする?)
神のみぞ知る
それでも町は廻っている(シャフト)
おとめ妖怪ざくろ(妻マスト)
えむえむ(妻が気になるらしい)
俺の妹がこんなに可愛いわけがない
とある魔術の禁書目録

2010年8月28日土曜日

カラフル

これは妻の要望で見た。見終わった感想。「すみませんでした」。
そんな映画。中身は、予告編以上の内容は無いので
(以下の内容は多いが)、触れるまでもない。

アニメを見始めたきっかけは確かTV版の攻殻機動隊で、
その後カウボーイビバップ、サムライチャンプルーと、
「あれ、日本人っていつの間に大人になったの?」という興味から。

それからずいぶんとたくさんアニメを見続けているけれど、
アニメ映画がいつの間にかやたらと中途半端に子供向けになっているようだ。

「東京ゴットファーザーズ」「パプリカ」の今敏監督も死んだ。
もうちょっと真面目に考えたほうがいい気がする。

2010年8月23日月曜日

デュラララ

ブレインズベース。オープニングが「バッカーノ!」じゃないか!
と思ったら、同じ原作者でした。
同じ群像劇。同じように答えのない結末。
若干、場所を限定したのと、登場人物の年齢層を下げたのとで、
話が内向したけど。

でもやっぱり目くるめくドキドキ感はさすがとしか言いようがない。
どうしてこんなに外れがないのか、
不思議でならない。

ハナマル。

化物語

時間が経ってしまったので、熱が冷めてしまった。
作り手もそうなのだろうか。
最終二話は、映像のクオリティこそ高いものの、
内容にアツイものが見られなかった。

そして、この監督はやはり、物語の終わり方に問題があるように思う。
急に甘くなるというか。。。

セリフは原作に忠実だとも聞くが、これはどうなのだろうか。

最後の部分だけ原作と違うのだとすると、本当にがっかりだ。
原作に忠実なのだとすると、西尾維新にがっかりだ。

2010年8月7日土曜日

宇宙ショーへようこそ

妻の言。「苦痛だった。前に苦痛だった映画は、後に残ったけど(ナイスの森のこと)、これは何も残らない。全部が中途半端。いっそ子供向けにすればよかったのに。あんな薄っぺらい説教するくらいなら。アンパンマン見たほうがましだったんじゃないの?」
見る前から、たぶん、ダメだろうなという感触はあった。上映が始まってからの評判がほとんど入って来ない。良質であれば拡大される上映枠も拡大されない。そのくせ、そんなに短期間で上映終了とする映画館もない。
まあ、ダメだろうなと思って、それでもかみちゅの監督である以上、ダメだったのか、という事実を映画館で確認しなければ後悔するような気がした。
だから、見たこと自体に後悔は無い。だけど、どうだったら、成功できたのだろうか、とも思う。制作がブレインズベースではなかったところから、気になる。最近「デュラララ」を見ているが、やはりブレインズベースの仕事はすごい。

インセプション

現実とは何か。主観ではなく自分の存在以前に世界は存在するのか。存在する、と信じることで、かろうじて保てるものが正気と言われる現実感覚ではあるけれども、その寄る辺ない私の現実を繋ぐ物は、私だけが私の外に確実に存在してることを知っている私が身につけているある物質だけだ(それを他人に知られてはならない。)。。。この余りにも脆弱で、絶望にも似た認識。結局確実に存在する客体など、私には認識不可能なのだ、結局はグルグルと私に戻ってこざるを得ないのだ。という認識から、この物語は始まっている。
個々のモチーフは少女漫画のダークグリーンに似ている。(夢から共有する別世界へ移行するところや、夢と現実の境界があいまいなところ、「死ねば目覚める」というルールなど。)が、根底に流れる思想が異なる。あっちは素朴なエコだからね。にしても、少女漫画らしい内容ではある。知っていて作ったのだろうか。
派手なアクションと映像、技術のオンパレードで、僕は少し疲れた。必要なのだろうかと。しかし妻は大変楽しんだようなので、あれはあれで正解なのだろう。
ディカプリオが三浦友和に似た親父顔になってたのが発見だった。久しぶりに合格映画。

2010年7月25日日曜日

ソルティレイ

ゴンゾ。ゴンゾといえばCGという自負か、不要なCGが多い。妙なメカも。そのために後半の絵の品質が落ちたのだとしたら、本末転倒。あまりに質が悪いので、最後のインテグラは脳障害なんだなと気づくのに3日かかった。
内容は、、、またもやセカイ系なんだろうけど、出色なのはおそらくロイというおっさんの描き方だったかな。徹底してダメおやじ。何が出来るというわけでもなく、オロオロとして、頑張るんだけど肝心なところに辿りつかない。これを、「すてきなパパ」として扱い切ったのが出色。もう少し、ダメだけどいいよ。というところを描いても良かったのかな。あれじゃとにかくダメおやじ。
ソルティは、まほろさんから受け継いだ横耳をピコピコ動かしていて、可愛らしかった。

2010年7月18日日曜日

四畳半神話大系

この監督の絵柄には、変に欝なところがあって、演出とか色合いとか、非常に気になるし評価もしているのだけれど、ただ、暗いという点が残念。ケモノヅメとか、カイバとか。この暗さには、連続して作品に触れるのを拒否するオーラが漂っているので、四畳半神話大系も、観終わるのがずいぶんと遅くなった。ちなみにカイバは途中で断念したままとなっている。絵柄は松本大洋なんかと近いのに、この突き抜け感のなさ具合はどこから来るのだろうか。
で、四畳半神話大系はどうかというと、これはかなり良い。やりきった。この監督がやりきれなかったということは無いようにも思うけど、こいつはとくにやりきったという感触がある。最後の、エンディングから始まってオープニングで終わるといった部分や、「オヅ」の描き方など。素晴らしかったんじゃないかな。
それにしても、昨年のハルヒといい、こういった「終わらない日常の終わり」を描くアニメーションが多いのは、どうしたことだろうか。

ストライクウィッチーズ

ネコミミに戦闘機に戦争、魔法、かわいい女の子。あと、パンチラ(?)スクール水着、入浴シーン。
女の子同士の友情、というよりも劣情?睦み合い?も有り。
このアニメーションを構成する要素をこうして並べて見ると、こうやって並べてから作ったのではないかと思われるほどのごった煮。よくもまあ作ったもんだと、ソッチの方に感心する。
中身は、割と全編を通してひとつの物語になるような作りになっていて、それとなく周到な感じに意外感がある。多分、一気に見てしまったのはそのせいだろうと思う。結果として面白かったかと言われれば、微妙としか言いようがない。どちらかというと、とにかく散りばめられたお楽しみ要素を、周到に用意された物語の上に乗せて、効率よく消費しました、という印象が強く、結果としては無駄な時間ではあったのだろうが、後味の悪さは無い。そのあたりが「咲」なんかとは違う。現在放映中の続編も、おそらく見るのだろうなと、思ったりする。

2010年7月3日土曜日

マクロス・フロンティア

マクロスとは、「歌」、「恋愛(三角関係)」、「戦争(可変戦闘機)」の3つの要素を描くものだ。という定義があるらしく、これはほとんど馬鹿げているというか、いっそ清々しいような割り切りだと思う。
実はマクロスってこれまでまともに見たことがなく、小学生の時に「愛おぼえていますか」が話題になったとき、なんとなくいやらしい感じに距離感を覚えて、「ミンメイっていじめられっ子なんだ」とか、「脱がされてる」とか、そんな印象と共に、シナリオをチラ見した記憶しか無い。その後、ちょっととしたタイミングでマクロス7が流れているのを見て、変なファッションの男が戦闘機の中で暑苦しくギターを弾いているという映像に、正直引いた。
で、そんな中で妙にブレイクしてしまったフロンティアが気になってみてみたんだけど、意外なことに面白かった。先にアクエリオンを見ていたということもあり、この監督の空気感に馴染みやすかったということはあったのだと思う。そして、マクロスには三つの要素があって、エンターテイメントってのは、これで十分!!というものすごい割り切りがあるんだと気づいてからは、いっそう見やすくなった。
「キラッ」とか。「抱きしめて!銀河の果てまで!」とか。もう、すごいのね。
この大御所監督が、エヴァンゲリオンの呪縛にもまったく我関せずで、ひたすら「楽しいSFアクションアニメーション」を提供し続けられたのも、なんというか、今だに若者にブームを巻き起こしてみせるパワーがあるのも、きっとこの割り切りなんだろう。これはこれで、すごい人だと思った。

荒川アンダーザブリッジ

相変わらずのシャフト×新房昭之。手法がマンネリ化してきている気がするのだが、働きすぎではないだろうか。じっくり仕事をさせてやれよ、と思わなくもないが、この手の人はそもそもじっくり仕事が出来ないタイプである可能性もある。のりに乗ってるからな。しばらくはこのまま走るのでしょう。
CQDを最低限の管理コストでコントロールし切る革新的な(手抜き)手法の導入、そしてその手法が表現として確かに現在を感じさせるということ、その現在性が、スタッフのモチベーションにつながり、さらなる革新(悪ふざけ)と新しい品質を生んでいる。。。
この人の仕事の特徴を簡潔に表すと、こんなところか。多分、ひょうきん族なんかもおんなじ流れなんでしょうな。ワッとブレイクするマネージャー(ディレクター)は、おそらく共通してこんなイノベーションを引き起こしているんだ。庵野秀明もしかり。もちろん、リーダーであるからには、革新的であるだけではなく、その革新性をチームのモチベーションに変換するプレゼン能力があるのだろうけど。
システム業界では、なにになるんだろうか。アジャイルを前提とした開発に、かつてはそんな気配を感じたのだが。。。ああ、そうか。テレビの連載ものってのがそもそもイテレーション前提だから、こういう手法が合うし、似通ってくるのか。すると…大規模基幹システムをハンドルするってのは、数字が取れる大作映画を作るのに近いのか?こっちはウォーターフォールか。やっぱりそうなるよね。
そうそう、ニノサンとマリアが素敵でした。

さらい屋五葉

マングローブです。オノ・ナツメです。音楽は、リストランテパラディーゾの時と同じ人なのかな。全般に、音楽との親和性が低い作りだった部分を除けば、かなり頑張ったように思う。オノ・ナツメのタッチって、ひどくあっさりしていて昔のマンガというか、風刺画風というか、そんなところがある。その割には妙な色気もあるという、そのバランスが絶妙。全体の作りも慎重にべたつかないように考えられているようだね。どの辺まで、その原作の力に助けられたのかはわからないけど、少しだけ原作を読んだ感想では、いくらか湿っぽさと分かりやすさを出すために、話を組み替えているよう。これは好みだろうな。でもまあ、頑張りました。

2010年6月19日土曜日

軽井沢 ポール・スミザーレクチャー

少し前の話。5月30日に、軽井沢絵本の森美術館で、ポール・スミザーのスライドレクチャーを受講した。初めての動いているスミザーを見たが、英国人とは思えない気さくな調子に驚き。イギリスではモテないのだろうか、などと余計なことを考えた。講習はとにかく情熱に溢れていて、美術館の敷地全体、はては軽井沢全体の自然環境改善と植栽について語っていたり(絶対に受注出来ていないよね?美術館館長に対するプレゼン?報道陣へのアピール?)、サイン会に至っては、全員に対して異なる絵を描きまくって一向に行列が進まないという「やりすぎ」感満載の好人物。「もうあと30分後に次の講演会始まるはずだけど、もう少しサイン(というより描きたいだけ描いているイラスト?落書き?)手を抜いて、お昼ごはん食べたら?」とか、またもや余計なことを考えたくなるような人。こういう人にお金を回してあげたいと、つくづく思う。彼にお金を回すと、地元の良質な職人たちが確実に潤う。この人が言っていることって、かつては日本のどこにでもあった里山の自然や雑木林を保存して育てていく、日本では失われつつあるノウハウの数々なんだよなあ、などと思ったりする。以下は、講演内容のメモ。

■庭造りの一般的な話題

  • 道は広く設計する。道の両方から植物が広がってくるため。狭い道は使用されない。
  • 花壇に植えるときには、鉢の3倍の深さをほるように指導している。深い位置に硬い地盤があり、根が広がらないことがあるため。3倍と言っておくとだいたい適切な状態になる。
  • 植えつける時に化成肥料を与えるのは無駄。バーク堆肥、腐葉土で十分。ギボウシ、シダ類はバーク堆肥が良い。バクテリアを多く含み、スポンジ状になる。
  • 植える間隔。成長するので、間隔は大きくとった方が良い。ただし、グランドカバーについては混み合っていても良い。その場合は15センチから20センチ間隔で良い。
  • 庭に植える植物の植栽を設計するときの考え方。
    1. どこに植えても良い植物を中心の植物とする。これをまずは決めて、適当に配置する。
    2. 庭の場所、特性(水分、日当たりの状態)に左右される植物を配置する。このとき、1)で決めた植物とは葉の形が違うものを選択すると良い。
    3. 実際に植えるときには、複数人数で適当に植えるのが良い。そうすると自然な感じに仕上る。
  • 地元の物を使う
    1. 植物にしろ庭を構成するものにしろ、その土地にあったものを使うのが良い。できればその土地の物を使うのが良い。
    2. この軽井沢絵本の森美術館に関しては、石垣に浅間石を使った。浅間石は黒く、湿気が多い軽井沢でよく育つ植物たちの緑を美しく見せる。
    3. 浅間石を使った石垣には、地元の職人を使った。石垣をコンクリートで固めておいて、水はけを確保するためにパイプを通している石垣をよく見かけるが、このパイプによって排水性が確保されている例を見たことが無い。職人が作る石垣は、ほとんどコンクリートを使わない。大きな石の隙間に小さな石を埋込み、本当に必要な一部分にだけコンクリートを流し込む。これで十分な強度が確保出来、石垣の隙間から水と空気が流れていく。
      このような石垣では、石垣の隙間に植栽するといった、発想の幅を広げていくことも出来る。

■多年草について

  • 多年草の植え付け
    秋に植栽した方が良い。春に植えると未だ土が冷たい。耐寒性が無い植物の場合は春に植える。
  • 多年草購入時のポイント
    秋植えの場合は安く購入出来る可能性が高いのがポイント。花が咲いている物については、どのような状態で花を付けているかを観察する。脇から新芽を出していればOK。さもなければ、株が弱っていて咲いている可能性がある。
  • 多年草植栽のポイント
    春に咲く植物は奥に配置する。夏、秋に咲く植物は手前に置く。春は、夏秋の植物が未だ大きくなっていないため。
    背丈が低い順に手前から植えていくと退屈になる。背丈が大きいが手前に植えても邪魔にならない植物を持ってくると、変化が出る。例)オミナエシ、オトコエシ(オトコエシは横に広がる。)
  • 多年草株分けについて
    バケツに水を張って、水の中で株を分けると、驚くほど多くの株に分割ができる。ヤリ過ぎに注意。
  • おすすめの植物
    スノーフレーク 球根、水が好き
    ノガリヤス 紅葉する。イネ科。
    原種系バラ ハマナス、サンショウバラ

■木と森について

  • 大木を買う場合のポイント
    良い植木屋は、2年毎を目安に植える位置を移動させている。頻繁に根を切るので、細かい根が多く出てきて、丈夫になる。太い根は木を固定するためのものであり、植物の成長にあまり役に立たない。根鉢が固いものは細かい根が沢山出ている。裏がダブダブだったり変形していたりする根鉢はダメ。
  • 健康な森と偽アカシヤについて
    偽アカシヤが多く生えているのを見かける。本来偽アカシヤは災害などで森が失われた時や、森が拡大するときに真っ先に生える植物。真っ先に生えて枝を張り、日陰を作って他の植物が追いついてくるのを待つ。健康な自然の状態だと、他の木が生えてきて、偽アカシヤより大きくなり、偽アカシヤはある程度までで自然と成長を抑制する。本来は大きくなるはずが無い植物。その偽アカシヤが大きく育っているのをよく見かける。偽アカシヤはその性格上、早く移動する前提となっているため、あまり深く根を張らない。大きくなっても貧弱な根しか持たないため、ちょっとした自然の影響ですぐに倒れてしまう。偽アカシヤが大きくなっているのは非常に危険な状態。
    例えば川べりに偽アカシヤが多く生えているといった場合、対応には注意が必要。そのまま取り除くと、偽アカシヤのおかげで保持出来ていた土が根こそぎ川に持っていかれる可能性がある。かといってそのまま放置しておくと、倒木の危険がある。こういった場合には、コナラとモミジを使うと良い。コナラは深く根を伸ばすので楔の役目を果たす。モミジは広く根を広げるので、土を保持する力が強い。初めは少し多めに植える。育ち具合を見ながら、育ちの悪い木は抜いたり場所を移したりする。そうして土が固まってくる頃には、自然と偽アカシヤが小さくなっていたり、人工的に引きぬいても大丈夫な状態になっている。

2010年6月13日日曜日

2010夏アニメチェックメモ

<MUST(期待)>
世紀末オカルト学園

<一応>
オオカミさんと七人の仲間たち
セキレイ
屍鬼
学園黙示録
黒執事2
?ストライクウィッチーズ?元GONZO?第一期見てないが面白いのか??

ただの備忘。なんだが、だいぶさびしい内容。

タオの月

雨宮慶太監督作品。この人の作品を表現する時には、常に監督名を入れる必要を感じる。
そして、それで大まかな方向性や質が伝わってしまうようにも思う。

GAROとか、後の作品でやりたい事をほぼ、モチーフとして突っ込んだ感じ。
阿部ちゃんが若くて、ああ、まだダメな時期なんだなあ、と思った。
吉野沙耶香がまだ子供で、思わず最近のセミヌード写真を確認したりした。

お金のかけどころが面白くて、とにかくかけたいところにかけられるだけかけて、
後の部分がどれだけ安っぽくなってもいいという考え方。
多分この人にたくさんお金を与えると、与えられた範囲で最大限のお金を
やっぱりかけたいところにだけかけると思う。CGとか。
そういう監督で、この人のおかげで潤っているセグメントが確実にあって、
全体感はともかく、製作者の尊崇を集められる部分が確実にあるという、
そんなものばかり作っている監督。

恐らくキャシャーン(紀里谷和明監督)の衣装は、この作品内の宇宙人衣装の色違いだし、
仮面ライダー響鬼の「音叉」はここで言えば「タオ」だし。とか、そんな感じ。

作品そのものよりも、そんな周辺がいやに気になる映画だった。

2010年6月7日月曜日

怪奇穴人間

地獄甲子園の山口監督と板尾のコンビ。このあとの映画見ると、二人はかなりうまが合うのだろうな。
内容はどうしたものか。ひたすら思ったのは、塚本監督はすごいということ。予算とか、技術とかキャストとかなんにも関係なく、高校生であの電柱小僧の冒険を撮った。その激しさ、破壊力はどこから来たんだろう。比べるのも気の毒だが、山口監督は多分、塚本監督に近づきたくて、近づけないので、コメディーに走っているように見える。しかしコメディーとして見ても、電柱小僧の方が破壊的だというところが悲しい。
思うのだけど、塚本監督の中で、コメディー要素はどれほど意識的なものなのだろうか。意外に本人はひたすら真面目なつもりにも見えるが。。。哀川翔と似ているか。

2010年5月26日水曜日

ガン×ソード

ずいぶん前に予告編を見て、妻が「面白そうね」と言っていたアニメ。
妻は忘れていて、見せてみると「絵が古いね」と言った。
以来、あまり興味を示していなかったので、ずいぶんと見るのに時間がかかった。

僕自身も初めはこんな男の個人的な恨み言に付き合わされるのはなあ、
女の子はションベン臭いし。なんて思っていた。

だけど、違うのね。
絵が古いとか、関係ないんだよね。「旧式の癖になぜ?」というやつだよ。
この情熱、やりきった感満載の手抜きのなさ。
ジャンルとしてはセカイ系ってやつなのかな。ビッグ・オーとか、グレンラガンとかに近いか。
まあ、きちんと出来ているって点では、グレンラガンよりよくできてるかも。

この監督ダレ?って思ったら、プラネテス、反逆のルルーシュ、ガサラキ、無限のリヴァイアスと、
ずいぶんとお世話になっている人でした。なるほど。

ダンスインザバンパイアバンド

コゼットの肖像を思い出した。思うのだけど、この監督は切なさとか、描けないのね。というか、女の子描くの苦手というか。絶望先生の生徒とか、戦場カ原とか、ニノサンとか、ロジカルに描ける女の子ははまるんだけど、情緒が入るというか、多分監督の気持ちが入って、萌えちゃってると、とたんにお子様チックになるという。
そういえば、先日この監督が作った(と噂の)アダルトアニメ見たけど、あれは興奮できなかった。飛ばしてしまった。
で、そういう男女の情緒を抜きにすれば、それなりに見られた。メインテーマらしいけど。

2010年5月9日日曜日

ブラック・ジャック(1996)

ブラック・ジャック(1996 出崎統) - goo 映画
特に見るつもりもなく、置いていたら妻が見始めたので見てしまった。見るべきではなかった。最低。なにこれ。意味不明な自己陶酔演出、支離滅裂な脚本。不要カットの連続。気持ち悪い。
過去の栄光と、自分が編み出した手法にしがみついたじいさんが、勃たない自分自身を、金に飽かして愛撫させ続けてるみたい。ウルトラバイオレットコードもひどかったけど(そして1話目で早々に断念したけど)、こいつは最後まで見たのでダメージが大きい。
まったく見るべきではなかった。この監督のものは、過去のものであれ決して見てはならないと、そう思ってしまうほどに、最悪の90分だった。こういうヤツが、ちょいワルとか、生涯現役とか言いながら、ヨコハマでなんだか気持ち悪く女の子口説いて気分出してたりするんだ。だから僕はヨコハマも、茅ヶ崎もサザンも、どこかでチリチリと虫酸が走るんだ。
あームカつく。

2010年5月8日土曜日

劇場版トリック 霊能力者バトルロイヤル

公開初日に見に行った。
これは映画じゃないなあ、と思いながら、それなりにそれとして楽しんだ。
で、なにも残らなかった。テレビ朝日なんだよね。画面の縦横比率変じゃなかった?
そんなところから始まって、暴れん坊将軍って、どの世代から理解可能なんだろうとか、
そういった余計なことを考えたりするものでした。
早く見たくて、1,000円で見られるし、ということで見て、だからそれだけだったし、まったくそれ以上の映像ではなかったので、まあいいかというものだった。
仲間由紀恵に、かつての輝きが認められないのが残念。

2010年5月6日木曜日

まほろまてぃっく ~もっと美しいもの

長くかかりました。終わり方は賛否あったらしいけど、まあ頑張ったんじゃないかな。
どう見ても悲惨な最後にしか行き着かなさそうな内容だし、そうしたかったのかもしれないけど、ここらで落ち着かせたのは良心というものだろうな。悲劇は飽きたし。

ああ、そうね。まほろというキャラは、有り得ないという意味で、理想的ではあったろうし、今につながるメイドブームの、その発端に居るというのもすごいことだね。

2010年5月4日火曜日

【楽天市場】お徳用純生たまねぎドレッシング 800ml 20070126祭10:純生ドレッシングの店 宮崎珈琲館

一昨日妻が新宿の宮崎アンテナショップで購入。
ごまドレッシングだったが、うまかった。
たまねぎが効いていると思いながら、検索したら、たまねぎがウリらしい。
【楽天市場】お徳用純生たまねぎドレッシング 800ml 20070126祭10:純生ドレッシングの店 宮崎珈琲館
記録に。

2010年5月3日月曜日

フェイクスイーツ体験

新宿模型ファクトリーにてフェイクスイーツ作成体験。


抹茶マカロンだけが私の作成。
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2010年5月2日日曜日

吹きガラス作成体験

川越ブルームーンで吹きガラス体験。
当初は対して乗り気でもなかった癖に、店へ行ってみたら一変。
当然のように体験することとなった。

はしゃぐ妻を横目に「こちとらこういった作業には慣れていないんだよ。そもそもできるのか?」と不安に震えていたが、
流石にあちらもプロ。一から十までサポートしてくれる。
というよりも、ほぼ実作業は彼女らが実施し、その骨組に僕ら体験者が手を添えて行くような形。
しかしこれはこれで、体験する方は必死ではある。
結果、満足行くものが出来ました。本当に素晴らしい職人さんたちの腕前。
僕などは部分的に欠かしてしまったのに、顔色ひとつかえずに黙ってフォローしてくれた。
品物はゆっくりと冷やした後、郵送してもらえるとのこと。ゆっくり待ちます。

以下が私の作成

妻のものと並べるとこうなる。

こちらが妻のもの。「それなりに作れるもんなんだなあ」なんておっしゃていますが、当然、職人さんの技が光っています。
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2010年4月30日金曜日

軽井沢絵本の森美術館 ピクチャレスクガーデンオープン間近

ポール・スミザーのピクチャレスクガーデンがとうとう完成したらしい。宝塚もすごく楽しかったし、5月29日には生スミザーが拝めるかもしれない。講座に申込むかな。

2010年4月22日木曜日

戦う司書

扱いに困る作品。世界観が独特で、明らかに善人じゃなさそうな主人公たちの謎めいた悪行(?)。そのわりに最後の盛り上げ方は少年漫画の王道というか、うしおととら?という熱さと涙もろさ。何かしらアンバランスな感じが困る。大人、ともいいきれないこの感触が、困る。
楽しくないかと言えば、楽しかったけど。ミレポが可愛かった。キャラなのか、声優なのか判断着かず。しかしかの声優アワードを受賞したこの声優を、僕はかんなぎのころから好きではあるらしい。

2010年4月16日金曜日

日田散策(3)

11時にチェックアウトして日田付近へ。初めての3組相乗りとなったため気を使って早めにフロントへ。
実際には、11時15分近くまで、待たされる事になった。
私たち以外の2組のうち1組は女性一人。この宿に泊まる事を自分へのご褒美としている女性がいると、インターネット上で見たな、などと思う。
もう一組は、離れの露天風呂付き部屋に宿泊したカップル。
実はこの1組は10時50分過ぎにフロントへ電話をしてきて、急遽相乗りに参加することとなった。この旅館は11時をチェックアウト時間としているため、かなりバタバタな状態と言える。車中で男性が「ゆっくりしすぎてしまいました」と言い訳らしいことを口にしていて、それがおかしかった。未だ婚姻関係にはないらしいカップルが、露天風呂付きの離で「ゆっくりしすぎて」チェックアウトぎりぎりの時間になってしまい慌ててフロントに連絡したものの、「身支度」が10分程度で終わるはずもなく、と楽しげな事が想像される。
淫靡なというより、微笑ましく感じたりするところに、自分のおやじ度を感じたりもした。

また豆田町からスタート。イグサブティックはかなり残念な感じ。わからなくはないが、イグサが少ないし、置いているものが高すぎる。
妻はもう一度薫長酒造へ行って、甘酒を試飲。
ノンアルコールで飲みやすく、旅館の物には劣るが、かなり美味しい。
妻は自分が飲める「酒」が手に入り上機嫌。
前回行き損なった大分の物産を取り扱うところへ行き、すっかり気に入ってしまった柚子胡椒を買い求める。ここの柚子胡椒は有機栽培の柚子を使用していて、なんだか分からないが塩辛くなく、すっきりした辛さと強烈な柚子の香りが特徴であるとか。柚子の皮を通常より贅沢に使用した「極極上」なるものを購入した。

豆田の町をゆっくりと南下しながら、前回は開いていなかった店店を見て回る。妻は竹で編み上げたかごを購入した。彼女はこういった植物を編み上げた細工物に非常に弱い。
豆田の町が途切れたあたりから市庁付近へ方向転換する。
ふらふら歩いていると野良らしい犬がとことこと歩いてきた。
そういえば野良犬って最近見ないなあ、と思っていたら、妻は未体験であったらしく興奮気味。
意外と可愛らしかったので写真に収めた。
市庁付近の焼きそば屋(天龍)で昼食をと思ったが、休み。
かなり遠くなるが、線路向こうの焼きそば屋まで歩くことにした。
日田はラーメン文化ではなく、焼きそば文化なんだと、前日迎に来てくれたに宿の人に教えられていた。折角なので食べて帰りたい。

日田の町を東西に横断してたどり着いた焼きそば屋(泰勝軒)はかなりこじんまりしていて古めかしく、ガイドブックにそれと書いていなければちょっと入るのを躊躇しそうなお店。
中では年配のご夫婦が暗い照明の中で働いており、厨房がかなり広い。よく見ると店は肉屋を兼ねていて、おそらく広いスペースで肉をさばいているのだろう。店の売りものが地鶏のたたきであるのもうなずける。
私たちはスタンダードに焼きそばを注文。もやしがシャキシャキしていて、そばがパリパリしていて、もやし好きの私は満足したが、妻は「そばが固く固まってるところがあった。美味しかったけど、あの値段はとりすぎ。」と辛口。
まあ、でも日田を堪能した気分は十分に味わえた。

帰りは日田から高速バスに乗って一気に空港へ。
なんとなく二度と日田には来ないような、来る理由が無いような気がした。
もしも来ることがあっても、小鹿田焼古陶館のおばあさんには二度と会えないのではないかと、どうという事もないのだけどしんみりした。
実は友人が日田に住んでいるはずで、今回はあえて声をかけなかったのだが、彼女はこの土地で、どんな暮らしをしているのだろうか、普通に考えれば、彼女が日田を離れることはなさそうだし、私も日田に来ることがなさそうであるならば、生涯会わないことも十分にある事なのだな、などと余計なことも思ったりした。
空港までは早かった(ゆふいんの森号は、本当に実用的ではない)。
ずいぶんと早く空港へたどり着いたが、疲れきっていたので、搭乗口付近でダラダラと休んで帰った。
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5日目の朝食

最後の朝食。


このサラダ、ドレッシングが味噌を利用したと思われるオリジナルドレッシングだったり、クルトンとして使われている赤白黄色のキューブは、野菜を利用して作ったものだったり(これがとても美味しい)、最後までうならせてくれるものばかりです。

相変わらず容赦ない分量。

最後のコーヒーまで美味しく頂きました。
本当にお世話になりました。
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2010年4月15日木曜日

四日目の夕食

実はこの宿のメニューは月替わりであって、これまでの三日間はそれとは違う特別メニューであったことを、この時点で初めて知った。なので、今夜だけはお品書きがある。

ホタルイカとタケノコと・・・あとなんだっけ?もろもろの前菜と食前酒の甘酒。
妻があまりにも美味しいというので中居さんに聞いてみた。
「この甘酒は、どこかで購入出来るものですか」
「いいえ、こちらで作っているものなので、どこかで売っているというものではございません」
やっぱり?ていうか甘酒まで作ってるんですか!?

湯葉豆腐。

すっぽん汁(焼きネギと春蘭、焼き豆腐、あとは謎)

お造り。一番右は、なんとゆず醤油。



白魚と・・・とにかく卵とじ

4日間本当にご馳走様でした。

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日田散策(2)

前日から「明日は一日宿に居ます」などと言っていたのに、急に出かけたいと、妻が。フロントへ出かけると言いに行くと、明らかに普段は送り迎えなどしていないであろう男性が、送ってくれた。なんか、前の会社の所長に似ている感触。恐縮だが仕方なし。

駅から見て南側、バスセンター付近の八重桜。まだ咲き誇っていた。
緑が混ざっているこういう状態のほうが、色合いとしては美しいと私は思う。

とても寒い日で、何故か鳩が石垣に群れてうずくまっていた。

まずは小鹿田焼古陶館。
普通の民家らしい建物のに不安を覚えつつ中へ入ろうとしたら、開いてない。
呼び鈴などを鳴らし続けると、隣の家から腰の曲がったおばあさんが出てきた。
「開いていると思っていたのに、すみませんね」と言いながら開けてくれる。
受付を済ませて、あとは勝手に見ようかと思っていたら、なんだか我々のそばに来て、あれこれと教えてくれる。この話が意外に面白い。このコレクションは、ご主人が収集されたこと、雑器なので古いものがあまり残っていないことや、作られている瓶たちの底面積が大きさに比して狭いこと、そのため、力のない女でも傾けて内容物を注ぎやすく、移動も容易であることなどを一つ一つの作品見ながらお話してくれる。さらには、展示品をひょいと手にとり、傾けながら言う。
「ほら、こんなに大きな瓶なのに、こんなに楽に動くんですよ。触ってみてください。」
「いいんですか。」
「主人がね、雑器なんだから、使うものなんだから、触らないとわからないだろうって、それでこんな風に展示しているようなんですよ。どうぞ。」
確かに軽く動く。持ち上げてみてもあまり重くはない。粘土は整形するときに、自身の重さで下のほうへ集まってしまう傾向がある。すると下の方が重くなる。これを避けるために、縛りながら整形するとか、何らかの工夫を施しているものらしい。「詳しくはないのですけど」と付け加えながら教えてくれた。
妻はこういった触るものがとても好きで、いつまでも傾けては動作の軽さを確かめていた。
ご主人は、残念ながら他界されたらしい。奥様はご主人の話をするときにとても懐かしく、親しみを込めて話す。その乙女な様子が少し、胸に迫るものがあった。
醤油の原次郎左衛門へ。くさみがない唯一の魚醤、鮎魚醤と、金山寺味噌を購入。
妻が熱狂した道具屋。使用済みの錆びたフックや洗濯バサミが売られていた。
奥がその世界では有名であるらしい押し花の館。
ほとんど立体。嫌いじゃない感じだけど、おばさんが集まっていたので妻は気に入らなかったらしい。

この後、旅館街をぐるっと見て回って、再び駅前のミスタードーナツに入り、暖かいカフェオレを飲んだ。
横で商品先物を本日中に取引させようとして、一組の男女が地元の男を囲んで説得し続けていた。
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4日目の朝食


もはや全体像を捉えるのが困難な朝食たち。

ひきわり納豆は基本的に好きではないのだが、ここのは美味しかった。

ここで使用している醤油は、甘口濃口など変幻自在。聞いてみたらやっぱりいろいろとブレンドしてオリジナルの醤油を作っていて、料理にあわせて出しているらしい。手間のかけ方が違うんだよね。
私たちが小鹿田焼の里に行ったと聞いたからか、器に小鹿田焼を使用したものが多い。
従業員に聞いたら、器は殆どが有田だと言っていたので、意識しているのだろう。

朝食後の残骸たち。間違っても昼を食べてはいけない。
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2010年4月14日水曜日

三日目の夕食


鯛の昆布締めとウニといくら、水菜の和え物 (だっけ)

タケノコと春蘭かな。ものすごく美味しい汁物。

馬刺。馬刺って、こんな味だったっけ??と舌を疑うような美味しさ。

たしかあんこうの料理。だんだんと意識が朦朧としてくる。

いさきのなんとか。いさきの間になにかモチモチした穀物系の混ぜたものを挟み込んで、緑色の味噌と一緒に焼いたもの。これが意外に巨大。妻の顔色が変わる。昼間のバイキングを心から後悔し始めていた。地味に美味しかったのが横にあるしそ。とても良い香り。ここで出されるもので、「はあそうですか」と流せる品はひとつもない。

そしてドドメの黒毛和牛の蒸し物。これ、ふたり分だからね。しかもコースの中の一品だからね。
春菊がものすごくいい香り。牛がうまいのはそのままなんだが、とにかく肉と、豆腐を食べ尽くした段階でほぼギブアップ。屈辱。

滞在中、実は美味しかったのがご飯と味噌汁。そしてこれら香の物。
カリフラワーの梅酢漬けはヒットだった。

最後がシャーベット。僕らが満腹と戦っていて時間がかかりすぎたのかシャーベットは溶けていた。
唯一のミスといえばミス。しかし僕らにはコッチのほうが嬉しかった。
満腹の苦しい胃に、冷たすぎるものはこたえる。
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日田散策(1)

宿の車に乗って、豆田町まで、とお願いする。
駅を越えたあたりで、「ここが豆田の入り口です」と言われると思っていたら
ずいぶんと奥の方、カンバスが停車するあたりまで連れて行ってもらえてた。
帰りは、お好きなところで呼んでいただければどこでも15分ほどでお迎えにあがります。ですって。

豆田ロールは保存がきかない上にまるごと販売のみ。
泣く泣く諦めることにした。
薫長酒造で各種試飲。お酒はすっかり飲まなくなったのだけど、流石に醸造元で飲むとうまい。
意外に紗恵の反応がよく、いくらか買って帰ることにした。

言葉は、熊本弁に土佐弁が少し混ざったような、地理的にはそのまんまな感じ。
しかし張り紙は微妙に理解不能。


豆田町をずっと南下し、看板建築、奇妙な看板、古めかしいものたちなどを写真に収める。
妻は俄然活きいきとして撮りまくり、メモリカードが一杯になってしまった。

豆田町から隈町をかすって脱線しつつ、日田天領水の里エリアまで移動。
途中、道の工事から取り残されたと思しいガビーンな建物が数件あり、これがなかなかいい写真ではあったが、きっと載せてはいけないのだろうから割愛する。
これだけ歩いてようやく お腹が空いて来たので、銀の鈴という店で野菜中心のバイキング。
旅館では絶対に出ないたこ焼きや焼きそば、もやしの炒め物など、馴染みのわかりやすい料理が新鮮で、思わず食べ過ぎる。
これが徒となった。

この日の散策はこれで終了。早めに切り上げて、宿が経営している一般向け露天風呂へ行った。
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