2010年7月3日土曜日

マクロス・フロンティア

マクロスとは、「歌」、「恋愛(三角関係)」、「戦争(可変戦闘機)」の3つの要素を描くものだ。という定義があるらしく、これはほとんど馬鹿げているというか、いっそ清々しいような割り切りだと思う。
実はマクロスってこれまでまともに見たことがなく、小学生の時に「愛おぼえていますか」が話題になったとき、なんとなくいやらしい感じに距離感を覚えて、「ミンメイっていじめられっ子なんだ」とか、「脱がされてる」とか、そんな印象と共に、シナリオをチラ見した記憶しか無い。その後、ちょっととしたタイミングでマクロス7が流れているのを見て、変なファッションの男が戦闘機の中で暑苦しくギターを弾いているという映像に、正直引いた。
で、そんな中で妙にブレイクしてしまったフロンティアが気になってみてみたんだけど、意外なことに面白かった。先にアクエリオンを見ていたということもあり、この監督の空気感に馴染みやすかったということはあったのだと思う。そして、マクロスには三つの要素があって、エンターテイメントってのは、これで十分!!というものすごい割り切りがあるんだと気づいてからは、いっそう見やすくなった。
「キラッ」とか。「抱きしめて!銀河の果てまで!」とか。もう、すごいのね。
この大御所監督が、エヴァンゲリオンの呪縛にもまったく我関せずで、ひたすら「楽しいSFアクションアニメーション」を提供し続けられたのも、なんというか、今だに若者にブームを巻き起こしてみせるパワーがあるのも、きっとこの割り切りなんだろう。これはこれで、すごい人だと思った。

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