2010年9月19日日曜日

ふしぎの海のナディア

ガイナックスが一般的な認知と資金を獲得して
エヴァへなだれ込むきっかけになった作品、と、なんとなく理解していて
いつか見なければと思っていたので見た。ようやく。

音楽とかデザインとか、そのままのスタッフなのね。たぶん。
エヴァ、グレンラガンと、確かにその後のガイナックス作品に出てくる要素が多い。

で、そうなんだけど、話題になる割には「名作」とは言われない理由もわかった。

ナディアに、肝心のヒロインに魅力がない。徹底して無い。
あと、ヒーローであるジャン、ヒロインであるナディアがほとんど何の活躍もしない。
ただわめいて、死ぬだけ。

これをリアリティといいたいのだろうか。庵野さんは。
この人は、エヴァも「彼氏彼女」なんかもそうだけど、
少女漫画が好きだとか言って、少女の気持ちわかります風に、少女の葛藤描くのね。
でもどうなのよ。実際は。
男が少女漫画通してデバガメして、それでわかった気になるほど
女の子は弱くもないし。「内実は弱いのよ。わかってよ。」なんて男経由ですり寄られても困る。
そりゃ、男も女もダメだけど、だけどそんなにダメじゃないってところで生きてるんじゃないの?
そっちがむしろリアリティってもんじゃないの?

ダメな少年がダメさ全開のまま変な才能開花させちゃって
恋人とか殺しながら戦争やっちゃいましたっていうのがガンダムではあるんだろうから、
それじゃ、ダメなヒロインがダメなまま結果的には地球を救う傍観者となりました
という物語があってもいいじゃないの。ということなのかしら。

それなら、いまさらそんなもの見せられても、とも思うし、
そういうことなら、せめてガンダムなみの疾走感あってもよかったじゃない。とも思う。
第一話のナディアの走りっぷりは、よかったのだから。

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